男の更年期は死ぬ可能性も?男性更年期障害の症状、チェック、治療、漢方、対策、サプリ、うつとの関係

男性更年期障害の症状、チェック、治療、漢方、対策、サプリ、うつとの関係

男性にも更年期がある?放置すると死亡率が高まる?LOH症候群?隠れ男性更年期障害?

近年、男性にも更年期障害があることが明らかになってきています。

女性の更年期障害は、閉経期(40~50代)にエストロゲンというホルモンの分泌が減少することによって起こる一時的なものですが、男性更年期障害は、テストステロンという男性ホルモンの減少によって起こり、放置すると症状が継続・悪化するリスクもあります。

テストステロンは20代をピークに40歳を過ぎると徐々に低下していきますが、 大幅な減少によって様々な症状の原因となります。テストステロンが減少して男性更年期の症状が出る病気を、医学的には「LOH(ロー)症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼びますが、このLOH症候群が、いま、日本人男性に急増しています。

テストステロンの減少は、たとえば糖尿病、肥満、心血管の病気、骨粗鬆症、リビドー(性欲)の低下、認知症などの健康問題と関連しています。また、テストステロンには血管を拡張し、血液の流れをよくする働きがあるので、減少を放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった命にかかわる病気のリスクが高まると言われています。テストステロンの値が低い人は、正常の場合と比べて死亡率が高いという報告があります。

総務省の統計で、日本の男性中高年(40~90歳以上)のうち潜在患者はなんと600万人であるという推計データがあります。つまり、6人に1人が隠れ更年期障害という計算になります。男性更年期障害はふつうの健康診断では発見出来ません。症状に心当たりのある方は、一度、検査を受けてみられては如何でしょうか。

(注)正確なテストステロンの値は簡単な血液検査ですぐに分かります。血液1ミリリットル中のテストステロン値の量が、おおむね300~350ナノグラム以下の場合、LOH症候群と診断され、治療の対象となります。

また、男性更年期障害とうつは、症状が似ています。うつと診断されて抗うつ薬を処方されることもありますが、注意が必要です。現在、主に使用されている抗うつ剤は、セロトニンやノルアドレナリンを調節する機能のものが多いのですが、大量の抗うつ剤によってテストステロンが逆に減少してしまうケースもありますので、注意が必要です。

男性更年期障害の原因と症状、チェック方法

男性更年期障害の原因と症状、チェック方法

男性更年期障害の原因となっているテストステロンの減少は(1)加齢、(2)ストレス等による自律神経の乱れ によって起こります。

男性のストレスの多くは仕事に関するものが多く、

・業務多忙

・実力主義化する社会での中高年へのプレッシャー

・IT化等の業務の進化についていけない

・それらによる社内での存在感の喪失

・退職によって日常やることがなくなる・・・

等々のケースがあります。

また仕事以外でも、人間関係やお金のことなど、様々なストレスがあります。

症状としては、集中力の低下、無気力、不眠、不安感、性力低下、頭のもやもや、頭が重い、イライラ、発汗、勃起障害、等々。

まずは次の問診票で各項目の内容をチェックして、診断結果を参考にしましょう。

《男性更年期障害(LOH症候群)の問診票》

1 総合的に調子が思わしくない

2 関節や筋肉に痛みがある

3 ひどい発汗がある

4 睡眠の悩みがある

5 よく眠くなる

6 イライラする

7 神経質になった

8 不安感がある

9 身体の疲労や行動力の減退がある

10 筋力の低下がある

11 憂鬱な気分だ

12 「絶頂期は過ぎた」と感じる

13 力尽きた、どん底にいると感じる

14 ヒゲの伸びが遅くなった

15 性的能力が衰えた

16 早朝勃起(朝立ち)が衰えた

17 性欲が低下した

また、「夜間勃起」(いわゆる「朝立ち」)が2週間に1度もないという場合、EDの可能性も考慮して医療機関を受診するのが良いようです。

男性更年期障害の治療方法とそのリスク

男性更年期障害の治療方法とそのリスク

テストステロンが著しく減少して症状が重い場合には、治療として、注射(筋肉注射)や内服薬、外用薬(クリーム)を用いてテストステロンを補うホルモン補充療法があります。

ホルモン補充療法は即効性がありますが、リスクとしては、造血作用亢進によるヘモグロビン値上昇、多血症(赤血球の異常増加による疾患)の可能性があります。また稀に、前立腺ガンや肝臓ガン増大・顕在化のリスクもありますので、前立腺疾患の方は注意が必要です。

なお、副作用ではありませんが、テストステロン注射は筋肉注射ですので、注射時の痛みは皮下注射よりも大きいというデメリットはあります。

男性更年期障害と漢方

大きな副作用のない治療法として漢方薬もあります。漢方は、効き目はマイルドですが、一部の病気の箇所だけに注目するのではなく、体質や体全体のバランスを整える効果があるので、更年期障害のような複雑な症状には大きな効果を発揮することもあります。

男性更年期障害の治療に処方されることが多い漢方薬としては、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などがあります。

補中益気湯は、脾胃の働きを良くして“気”の取り込み量を増やす、また体の中で“気”の循環を良くする事によって、慢性的な疲れや気力低下を改善していく効果があります。だるさ、気力がない、疲れやすい などの症状に有効です。

牛車腎気丸は、冷えや水の異常(下肢のむくみや肌の乾燥)が強い人に主に使われます。勃起不全、むくみ(特に足)、小便の出が悪い、高齢者の頻尿(特に夜間頻尿)、激しい腰痛 などに有効とされています。

テストステロンは95%が精巣で作られますが、これらの漢方薬は精巣機能を高め、精巣で作られる男性ホルモンを増やすサポーターとして作用します。

男性更年期障害の対策としてサプリメントを活用する

男性更年期障害の対策としてサプリメントを活用する

対策としては、まずは仕事や人間関係でのストレスを軽減し、自律神経を安定させることが重要です。

仕事に充実感を持ってしっかりと取り組むことも大切ですが、家族・奥様や友人など気の合う仲間との行事を増やしたり、ボランティアや趣味など仕事以外で取り組める何かを見つけ、自己存在感、自己実現感を満たすことも効果が大きいと思います。

対策の二つ目、テストステロンは副交感神経が優位な時に分泌されますが、副交感神経が働くのは、主に夜の睡眠中、お風呂に入っている時、食事をしている時、体を回復している時です。

心地よい睡眠、リラックスした入浴、楽しい食事をする生活習慣を心がけましょう。また、定期的な運動により、交感神経から副交感神経への切り替わりがスムーズになり、睡眠の質も高まります。

対策の三つ目としては、サプリメントの活用があります。

自律神経を整える成分として、サポニンは有効です。サポニンとは、大豆や高麗人参といった植物の葉や茎、そして根っこの部分に多く含まれている配糖体(はいとうたい)の一種ですが、摂取により交感神経と副交感神経のバランスを整えることに繋がり、感情や気分を安定させることが可能になります。

このサポニンを多く含む漢方として田七人参があります。日頃から生活習慣に気を付けて自律神経の乱れを避け、男性更年期障害を改善・予防したい方には、完全無農薬・有機栽培で育てられた田七人参によってつくられた100%オーガニックのサプリメント【白井田七】も有効です。

また、テストステロンの増強を促す成分としては、亜鉛やマカなどがあります。

亜鉛はミネラルの一種でタンパク質の合成に欠かせない栄養素です。テストステロンの分泌に重要な細胞活性化作用、抗酸化作用、精神安定作用などがあります。精子の生成や勃起不全の改善にも関与しています。

マカは、主に南米で栽培される植物です。精力剤として有名で天然素材のバイアグラとも呼ばれており、継続して摂取することでED(勃起不全)の改善にも効果があるようです。

陰茎周りの血流をよくすることやホルモンバランスを整え自律神経を調整するので、心因的にも身体的にも効果が期待されます。