簡単チェック5項目!更年期の生理不順と不正出血の見分け方

簡単チェック5項目!更年期の生理不順と不正出血の見分け方

あなたの生理不順は更年期が原因?(チェック5項目)

最近、生理周期が乱れる、遅れる、生理が止まらない、生理が長引く、だらだらと続く、出血量が多い、少ない、終わらない、生理周期ではないのに出血する、血の塊が出る、レバー状のものが出る、等々。生理不順が気になっている40~50代女性の方、更年期が原因かも知れませんから一度チェックしてみてください。

《更年期チェックリスト(チェック5項目)》

・年齢は40代以上である

・最近、めまいがある

・急に大汗をかっくようになった

・イライラすることが多い

・動悸を感じることがある

3つ以上当てはまるなら、更年期が原因の生理不順の可能性が高いです。

更年期の生理不順の主なパターン

更年期の生理不順の主なパターン

生理不順は初潮を迎えてから閉経するまでの全ての女性に起こり得るものですが、特に更年期(40~50代)に起こる生理不順は女性の加齢に伴う自然な現象で2~5年続くことが一般的です。

主なパターンとしては、24日以下の短い周期の「頻発月経」、月経の間隔が39日以上の「稀発月経」、出血量の多い「過多月経」、出血量が少ない「過少月経」等があります。また、生理周期が3カ月に一回など間が空くようになったり、月経とは違う不規則な出血「機能性出血」が起こったりもします。

女性の生涯にわたり、卵巣から排卵される卵子の数は決まっています。更年期になると、出血はあるものの排卵を伴わない「無排卵月経」を繰り返すようになり、1年以上生理が来なくなったときに閉経と見なされます。

なぜ更年期に生理不順が起こる?(原因)

生理周期は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という二つの女性ホルモンの分泌のバランスによって形成されます。

2つのホルモン共に女性が妊娠する為に重要なのですが、特にエストロゲンの増加は排卵を促す役割があります。つまり、エストロゲンの量が十分に増えたことをサインとして脳が判断して、卵巣から卵子をお腹の中に放出させます(排卵)。

ところが、更年期に卵巣機能が低下して生殖能力が衰えると、女性ホルモンの中でも特にエストロゲンの分泌が減少します。生理周期は、エストロゲンとプロゲステロンの2つの分泌のバランスによって形成されていますから、エストロゲンが大きく減少することによって生理不順が起こります。

閉経が近づいているか診断する方法

閉経が近づいているか診断する方法

40代後半からおこる生理不順は閉経に至るプロセスである可能性が高いです。生理不順が始まってから2年以内に閉経した、という女性が全体の半数以上とも言われています。

閉経が近づいているのか、あるいは既に閉経しているのか、正確に確かめたいという方は、主に次の4つの方法があります。

①FSH検査

FSH(卵胞刺激ホルモン)の濃度を測る検査

②AMH検査

AMH(アンチ・ミューラリアン・ホルモン/卵胞から分泌されるホルモン)を測定する検査

③排卵検査薬

排卵・排卵日を確認することが可能です

③基礎体温

通常、排卵日の後、徐々に基礎体温が上がりますが、閉経が近づくと高温期がなくなります

①、②は婦人科での受診による検査。③は市販されていますので家庭でチェック可能、④も自分で手軽に出来ることですから、気になる方はまずは③、④から確認してみられては如何でしょうか。

なお、閉経とは月経が完全に停止した状態のことですが、卵子の元となる卵胞がなくなると閉経に至ります。

卵子の元となる原始卵胞は、女性の体に元々存在しているものであって、生後に増えるものではありません。女の子が生まれる時に既に卵巣の中に約200万個の原始卵胞があり、それが思春期には20~30万個に減少、その後月に1,000個づつ減っていき、残り2,000個を切ると閉経する、とも言われています。

危険な不正出血もあるので要注意!

危険な不正出血もあるので要注意!

不正出血(生理以外で性器から出血すること)には、更年期等にホルモンバランスの乱れが原因で起こる生理以外の不規則な出血(機能性出血)と、子宮の腫瘍などが原因となって起こる出血(器質性出血)があります。

機能性出血の症状としては、生理以外で不規則な出血が頻発する、生理周期が短くなって出血の回数が増える、生理の様な出血がダラダラと長引く 等があります。更年期の機能性出血は自然に治まることが多く、痛みや貧血などの症状がない限り、特に治療せずに経過観察となることも多いようです。

しかし、不正出血には、子宮ガン、子宮筋腫、子宮内膜症、膣炎 など他の病気が原因となって発生する器質性出血のケースもあります。器質性出血の症状は、出血がダラダラと続く、レバー状の塊が大量に出る、ナプキンやタンポンでもカバー出来ないような大量の出血 等です。

不正出血(生理以外で性器から出血すること)が起こった場合、その原因が更年期等による機能性出血なのか、その他の病気(子宮がん等)が原因となって起こる器質性出血なのかを見分けるのは難しいので、自己判断は出来るだけ避けて、婦人科を受診されることをお勧めします。

なお、不正出血を診断する際には基礎体温表が大きな手掛かりとなります。つまり、基礎体温が低温で高温相が見られなければ、無排卵性の生理不順、または更年期の機能性出血である可能性が高いと判断されます。

ですから、生理不順が気になる方は、まずは毎日の基礎体温を付け始めることが有効と言えます。

更年期の生理不順でも妊娠する?

更年期の生理不順でも妊娠する?

更年期だから妊娠しない、生理不順だから妊娠しないということは全くありません。排卵がある限り、常に妊娠の可能性はあります。

一方、閉経するといくら性行為があっても妊娠することはありません(日本人女性の70%は50~54歳の間に閉経を迎えます) 。

ただ、1年以上の間が空いても月経が再発する女性もごく稀にいますし、一方、月経はあるが無排卵月経というケースもあります。妊娠の可能性が気になり、閉経かどうかを正確に知りたいという方は、検査等で確認が可能です。

更年期の生理不順と上手く付き合う方法

更年期の生理不順は女性なら誰もが経験することですから、過度に不安になったり神経質になる必要はありません。ただ、生理不順に加えて、めまい、大汗、イライラ、動悸等の更年期障害の症状があって辛い場合は、自分にあった対応方法を見つけると良いでしょう。

病院での主な治療方法としては、女性ホルモンを直接的に薬で補充するホルモン補充療法(HRT)があります。即効性がありますが様々なリスクや副作用もありますから、医師の診断の下に行うことが必要です。

漢方薬は副作用が無くて安心して取り組める対応の一つですが、漢方薬の処方は症状だけでなく、その人のタイプや性格、その時の状態によって異なりますから、信頼できる治療院等に相談されることをお勧めします。

更年期の症状を緩和する為にはサプリメントにも有効なものがあります。自律神経を整える成分としてサポニンは有効です。漢方由来の田七人参には高麗人参の約7倍ものサポニンが含まれていて、効果を感じている人も多い様です。田七人参は16世紀末の中国の薬物書『本草綱目』に、「血を止め、お血を溜めず、腫れを引き、痛みを鎮め、毒を消す」と薬効が記載され、需要が高まり現代に至っています。

ビタミンや生薬等を含む市販の医薬品の中にも良いものがあります。ロスミンローヤル(女性用保健薬)は、血流を整えるビタミンB群に加え、女性の血行を良くしてホルモンバランスを整える9種類の生薬(トウキ、シャクヤク、ブクリョウ、ソウジュツ、タクシャ、センキュウ、ハンゲ、ニンジン、ローヤルゼリー)が配合されていて、効果が期待出来ます。

また、更年期の生理不順は女性ホルモン エストロゲンの減少が直接的な原因ですが、大豆に多く含まれているイソフラボンはエストロゲンと似た働きをする栄養素ですから、大豆を多くとることで症状の改善にも役立ちます。

日常生活の中では、突然出血量が増えたり月経の周期が短くなって急に始まってしまったり、まただらだらと長引くこともありますので、いつ生理が来ても大丈夫な様に常にナプキンを持ち歩く等の準備をしておくことは大切です。

加えて、更年期の生理不順は加齢による自然な現象なのである程度は仕方がない部分もありますが、症状が悪化している原因として、仕事や家庭、また対人のストレス、食事や栄養の偏り、暴飲暴食、不規則な生活リズムや睡眠不足 等が影響している可能性もありますから、この時期(40~50代の更年期)は、また症状が酷い方は、心身にストレスのかからない日々の生活習慣を心がけることも重要です。